【ソフトバンク・柳田インタビュー】大好きなボートレース用語をまじえプロ14年目シーズンを表現
開幕から攻守で好調をキープしているソフトバンクの柳田悠岐外野手(35)が、本紙インタビューに応じた。打率・333、出塁率・490はいずれもリーグトップ。守備でも気迫あふれるプレーを見せ、首位を走るチームを力強く支えている。プロ14年目のシーズンで“超抜スタート”を決めた要因とは?大好きなボートレース用語を交えつつ現状について語った。 (聞き手・井上 満夫) ――柳田選手のエンジンの調子は現状どうか。 「普通ですよ、並み。まだまだ、出し切れていないですよ」 ――開幕から攻守でチームを引っ張っている。直近のロッテ戦では23日に佐々木のフォークを捉えて左前打した。今季の佐々木の球の印象は。 「すっごー(い)よ。いいですよ。いやいや、そこは聞かなくていいですって。まぐれ。ガチで。たまたま」 ――翌24日には右翼の守備も光った。5回にファウルゾーンの飛球を追いかけ、フェンス際で見事なスライディングキャッチ。雨が降りしきる中、ファイトあふれるプレーだった。 「知らないでしょ。めちゃくちゃ雨が降ってましたから。結構、濡れましたよ」 ――球場にいたので知ってます!それにしても凄く体が動いている印象。 「去年の自主トレの時点から守備機会が増えることを想定して、体の切れを重視してやってきているので、そこはいいんじゃないんですかね」 ――不動の3番として打率・333と打撃も安定している。 「いやいや、まだまだ始まったばかりなのでね。けがなく。それだけを考えています」 ――25日のロッテ戦は圧巻の固め打ちだった。3打数3安打2打点で2四球と全5打席で出塁した。 「はい、まあ、ぼちぼち。いやいや、シーズンは長いんですって。まだまだこれから」 ――22試合で22四球を選んで出塁率はリーグトップ・490。打席でのボールの見え方は。 「いやまあ、ぼちぼちですって。つなぎ。次につなぐ意識かな」 ――4番・山川の存在は大きいか。 「そりゃ、そうでしょ。でかい。凄い」 ――育成から昇格した同じ外野手の川村、緒方や仲田も頑張っている。 「キャンプから必死にヒット打ったり、やっていたのが今も変わらず伝わってくる。人間性含めて、みんな凄くいい選手なんですよ。結果も残しているし、ウカウカできん。負けんように、自分も何でもしっかりやらんととは思いますよ」 ――チームは首位を快走している。 「いや、まだ予選も突破していませんよ。まだまだ優勝戦にも、乗っていないのでね。まずは無事故完走で」 《大台の通算5000打数到達》柳田は24日のロッテ戦で通算5000打数の大台に到達。称賛すべきは通算打率の高さで5000打数以上の通算ランキングで歴代5位だ。26日時点で.3131。1位から4位には若松勉、張本勲、青木宣親、川上哲治と歴代の好打者が並ぶ。6位以下も落合博満、小笠原道大、長嶋茂雄、篠塚和典、大下弘と続き、レジェンドたちを超える数字を誇っている。