箱庭をモチーフにした「クロクロ」の「ギ・ジギ」明日まで、「“気づき”がお客さまの中でも起こったら」
「演劇ユニット『クロ・クロ』第13回公演『ギ・ジギ』」が東京・荻窪小劇場にて上演中だ。 【画像】演劇ユニット「クロ・クロ」第13回公演「ギ・ジギ」より。(他13件) これは、千頭和直輝が主宰を務める演劇ユニット「クロクロ」の第13回公演。千頭和が脚本・演出を務め、キジマチカ、木村優希、アンディ本山、石原嵩志、植松りか、大寄正典、友利哲健、中坂弥樹、額田礼子が出演する。劇中では、“箱庭”をモチーフにした物語が展開。千頭和は「箱庭の中で生活する人の姿である『人型』を扱うお話になりました」と作品について説明し、「ギ・ジギというタイトルにはいろんな意味を重ねているのですが、その中の一つに『義』があります」「『義』は仁義、意義といった、正しさや本質を表す言葉にも使われるのですが、それが代用品、ニセモノ、仮の姿といった漢字と同じなのは面白いと思いました」「そういった気づきが、公演を通してお客さまそれぞれの中で起こったらとても嬉しいです」とコメントしている。 上演時間は1時間10分から20分にかけてを予定。公演は明日9月1日まで。 ■ 千頭和直輝コメント 今作では「箱庭」というモチーフを元に、箱庭の中で生活する人の姿である「人型」を扱うお話になりました。 ギ・ジギというタイトルにはいろんな意味を重ねているのですが、その中の一つに「義」があります。 義手や義足などの、本来あるものの代用品という意味があり、ニイミ(義)をはじめ人型である登場人物には(義)がついています。 「義」は仁義、意義といった、正しさや本質を表す言葉にも使われるのですが、それが代用品、ニセモノ、仮の姿といった漢字と同じなのは面白いと思いました。 役名に使用する漢字を「疑」や「偽」や「ギ」にしようかなとも考えていたのですが、稽古が進むにつれてやっぱり「義」がしっくりくるなと思いました。 そういった気づきが、公演を通してお客さまそれぞれの中で起こったらとても嬉しいです。 ■ 演劇ユニット「クロ・クロ」第13回公演「ギ・ジギ」 2024年8月30日(金)~9月1日(日) 東京都 荻窪小劇場 □ スタッフ 脚本・演出:千頭和直輝 □ 出演 キジマチカ / 木村優希 / アンディ本山 / 石原嵩志 / 植松りか / 大寄正典 / 友利哲健 / 中坂弥樹 / 額田礼子