立冬 冷え込むも紅葉に遅れ 岡山大イチョウ並木 青葉目立つ
二十四節気の一つで冬の始まりとされる「立冬」の7日、岡山県南部や広島県東部は上空の寒気の影響で冷え込み、冬の足音が感じられた。ただ、夏場以降も気温が高めに推移しているためか、紅葉は遅れているようだ。 岡山県内の最低気温は、笠岡市8・2度(平年9・0度)▽岡山市中心部8・6度(8・6度)▽倉敷市9・1度(9・1度)―など。全16観測地点のうち、7地点が今季最低だった。福山市も7・8度(8・9度)で最低となった。 気温は暦通りとなったものの、岡山大津島キャンパス(岡山市北区津島中)では、例年なら散り始めを迎えるイチョウ並木にまだ青葉が目立つ。落ち葉で覆われた箇所がほとんどない通りを学生らが行き交っていた。 JRが紅葉の名所の状況を知らせる「紅葉だより」の7日公表分によると、岡山県内15カ所のうち「紅葉みごろ」は県立森林公園(鏡野町)のみ。ほとんどが「色づき始め」で、鶴山公園(津山市)は「青葉」となっている。3年前の同じ日は16カ所のうち11カ所が「紅葉みごろ」で、明らかに遅れている。 岡山地方気象台は「上空の寒気の影響で8、9日は平年より冷え込む。その後はしばらく平年を上回る気温が続く」としており、紅葉の見頃はもう少し先になりそうだ。