米格安航空ジェットブルー、スピリット航空との統合計画打ち切り
(ブルームバーグ): 米格安航空会社ジェットブルー・エアウェイズは4日、同業スピリット航空との統合計画打ち切りを発表した。
38億ドル(現在の為替レートで約5700億円)規模の同統合計画を巡っては、連邦地裁が競争上の懸念から認めない判断を下していた。またジェットブルーに対しては、アクティビスト(物言う投資家)のカール・アイカーン氏が持続可能な成長への回帰を求ている。
ジェットブルーは発表文で、必要とされる法的および規制面での承認獲得を含む合意条件が期日までに達成される見込みは薄いと判断し、両社が計画中止で合意したと説明。2022年に交わした統合計画に基づき、ジェットブルーはスピリットに6900万ドルを支払う。
スピリットも別の発表文で統合計画の打ち切りを確認。テッド・クリスティ最高経営責任者(CEO)は「現在の規制上の障害により、この取引を計画に基づいて適時に完了することはできないと判断した」としている。
ジェットブルーの株価は通常取引開始前の時間外で一時6%余り上昇。
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原題:JetBlue Abandons Troubled $3.8 Billion Offer for Spirit Airlines、JetBlue Announces Termination of Merger Pact With Spirit(抜粋)
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Ilya Banares, Mary Schlangenstein