「会計資料と口座残高が違う」消防局サッカー部の予算59万円着服した消防副士長を停職6月処分
佐賀広域消防局は20日、同消防局の職員でつくるサッカー部の予算から59万円を着服したとして、神埼消防署の男性消防副士長(35)を、停職6月の懲戒処分とした。
発表によると、予算は部員から集めたもので、ユニホームの購入やグラウンド使用料などに充てるもの。消防副士長は部員で、2016~20年に会計を担当。担当を代わった後も、23年11月までキャッシュカードを所持して実質的に口座の管理を行い、計59万円を私的に流用していた。
23年12月、会計担当者が会計資料と口座残高に差異があることに気づき、発覚。消防副士長は着服を認め、今年4月に59万円を一括返金した。「生活費に使った。ギャンブルでの散財が原因」などと話したという。
職員の処分を受けて佐賀市の同消防局庁舎で行われた記者会見で、村上正消防局長は「地域住民の期待と信頼を裏切ることになり、おわび申し上げる。再発防止に努める」と述べた。