<夢咲く春―24センバツ大阪桐蔭>選手紹介/1 /大阪
第96回選抜高校野球大会は8日に組み合わせ抽選会があり、18日に阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開幕する。府勢の大阪桐蔭は明治神宮大会で秋の日本一を果たせなかった悔しさをバネに、厳しい冬の練習を乗り越えた。全国制覇という夢の花を咲かせようと奮闘する選手20人を紹介する。【小坂春乃】 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち ◇140キロ後半直球が武器 平嶋桂知(かいち)投手(2年) 140キロ後半の直球が武器のエース。小学1年から主に投手を務めたが、高校入学後は捕手の練習も経験した。下半身の強化につながり、体全体を使って投球できるようになったと自信を深めた。 普段は笑みを絶やさないが野球になると「内心でメラメラしている」。決められた以上に走り、重量を増してウエートトレーニング。そのストイックさを慕う後輩もいる。「投手陣はレベルが高い。うかうかしていられない」 ◇「扇の要」にやりがい 増田湧太捕手(1年) 高校から始めた捕手でレギュラーの座をつかんだ。キャッチングなど技術に課題はあるが「扇の要」にやりがいを感じ、先輩投手にも気負わず意見をする。遠投は105メートル、二塁送球は2秒を切る強肩だ。 好きな言葉は「当たり前やと思うな」。母の口癖で、聞く度に、野球ができる今の環境を大切にしなければと思う。憧れのOB、森友哉選手(オリックス)のように打撃でもチームに貢献したい。