大谷翔平、4戦ぶりマルチ!YOSHIKIの最強エールに応えた
【ロサンゼルス16日(日本時間17日)=丹羽政善通信員、丹羽美佳子通信員】米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手(29)がナショナルズ戦に「2番・DH」で出場し、5打数2安打。4試合ぶりの複数安打で16試合連続出塁とした。一方、得点圏に走者を置いた3打席はいずれも凡退し得点圏打率は・053に沈んだ。試合前にはロックバンド「X JAPAN」のYOSHIKIが米国国歌などをピアノ演奏。試合も見守る中でチームは6―2で勝利し、連敗を2で止めた。 【写真】YOSHIKIはベンチで大谷、山本と記念撮影するなど交流した スタンドから熱い視線が注がれる中、打球音を奏でた。大谷が「X JAPAN」のYOSHIKIが試合前に生演奏した一戦で2安打。一回は左腕コービンのシンカーを柔らかい腕さばきで左前へ運ぶと、八回は弱い打球が三塁への内野安打となり、4試合ぶりの複数安打とした。 「僕も米国に来て長いが、大谷選手がスーパースターとして米国で頑張っているのは尊敬する。日本人として勇気づけられる」 試合前には大谷を激励するようなセレモニーが開催された。YOSHIKIが白いジャケットにドジャーブルーのスカーフを巻いて登場。中堅に設置されたクリスタルピアノでX JAPANの名曲「ENDLESS RAIN」と米国国歌を演奏した。今年1月に米ハリウッドの映画館に日本人として初めて手形と足形を刻んだセレモニーで関係者からオファーを受けて実現した。 国歌演奏の際には音響トラブルで場内に音が流れないハプニングが発生したが、即興で演奏をつなげて弾き直し、観客から大きな拍手を浴びた。演奏後、大谷がベンチでXポーズを作る場面もあった。 演奏の前には大谷、山本とベンチで対面した。サイン入りのユニホームが贈られたYOSHIKIは感慨深げだ。世界を舞台にパフォーマンスを発揮する上で重要な要素を「努力、努力、努力。それがメンタルにもつながる」と大谷の精神的な強さを称賛した。 大谷は16試合連続出塁とし、打率はナ・リーグ8位の・341と高いが、得点圏打率の低さが悩みの種となっている。二~七回は3連続で得点圏に走者を置いて打席を迎え、全て初球打ち。二回1死二、三塁で二ゴロに倒れると四回2死一、三塁も二ゴロ。七回無死二塁は中飛に倒れた。いずれも速球を捉え損ね、今季の得点圏打率は・053(19打数1安打)まで低下した。 「翔平は攻撃的な打者だが、好機で積極的になり過ぎている部分はある。感情を抑える必要があるかもしれない。相手投手は苦労していた。多くの球を投げさせたいところだった」