記念ワインの原料となるブドウを収穫する生徒ら＝朝日町

　朝日町朝日中（横井真人校長）の3年生34人とその保護者が29日、同町の第三セクター・朝日町ワイン（社長・鈴木浩幸町長）のワイン場隣の園地で、ブドウ「メルロー」の収穫を体験した。生徒が20歳になった時の集いで贈られる赤ワインの原料となり、生徒は家族との親睦を深めながらおいしいワインの完成を願った。 　生徒らは同町馬神、農業白田和寛さん（67）の広さ約10アールの園地で収穫した。濃い紫色の実が鈴なりに実り、生徒は家族との会話を楽しみながら、ブドウを一房ずつ丁寧にはさみで切り取った。初めてブドウを収穫した鈴木桃羽さん（14）は「町特産品のワインについて深く知ることができた。家族とも協力できて気持ちが良い」と爽やかな表情を見せ、母親の旬さん（40）は「きょうのことを思い出しながら一緒に飲みたい」と話していた。 　同校が親子行事として2002年から行っており、今回は約1.2トンを収穫した。タンクやたるで約2年熟成し、瓶に詰めて二十歳の集いまでに同社が貯蔵する。