メキシコ大統領、トランプ氏の関税25%表明に報復関税を示唆
【ロサンゼルス=後藤香代】メキシコのクラウディア・シェインバウム大統領は26日、米国のトランプ次期大統領が不法移民の流入などを理由にメキシコからの輸入品に25%の関税を課すと表明したことを受け、メキシコも関税措置で報復する可能性を示唆した。
シェインバウム氏は26日の記者会見で、「関税がひとたび課されると、報復関税が課される。それが繰り返されると、一般企業が危険にさらされる」と警告した。同氏は「トランプ氏に書簡を送る」と述べ、関税引き上げの応酬を回避するため対話する考えも示した。
両国間には現在、第1次トランプ政権下の2020年に発効した「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」があり、一定の条件を満たせば、米国への輸出に関税はかからない。