「何の解決にもならない」マッツァーリのナポリ新監督就任を伊記者が疑問視「今よりもひどくなる可能性さえある」
「デ・ラウレンティスの判断はベストだと思えない」
昨シーズンのセリエA王者のナポリは現地時間11月14日、リュディ・ガルシア監督を解任し、ワルテル・マッツァーリの指揮官就任を発表した。 【PHOTO】長谷川唯のダブルピース、猶本光の決めカット、熊谷紗希のキラキラネイル...なでしこジャパンFIFA公式ポートレートギャラリー マッツァーリは、22年5月にカリアリを退任してからはフリーの状態が続いていたが、約10年ぶりにナポリで指揮を執ることになる。 今夏、新監督にガルシアを招聘したナポリだったが、セリエAでは第12節を終えて首位インテルと勝点10差の4位(6勝3分け3敗)で、昨シーズン見せた圧倒的な強さを失っている。 直近では17位に沈むエンポリにホームでまさかの完封負けを喫するなど、監督交代の声が大きくなっていた。 今シーズン終了までの契約を結んだ62歳のマッツァーリに対し、帰還を喜ぶ声がある一方で、クラブの決定に疑問を抱く者もいるようだ。 かつて『ワールドサッカーダイジェスト』でコラム連載を執筆していたイタリア人ジャーナリストのジャンカルロ・パドバン氏もそのひとりだ。 同14日の『calciomercato.com』にて、誠実で経験豊富な指導者だと前置きしたうえで、「正直に話すと、(アウレリオ)デ・ラウレンティス会長の判断はベストだと思えない。いまのマッツァーリは最新のトレンドを細かく分析してチームに落とし込むといったことに抵抗があるように思える」と手放しで喜べないと語った。 さらに「これでは(ナポリは)何の解決にもならない。今よりもひどくなる可能性さえある。せいぜい問題を先送りすることができるくらいだ」とコメントしたのだ。 マッツァーリ・ナポリの初陣は、代表ウィーク明けの11月25日、アタランタ戦となる。62歳の老将はナポリを建て直せるか。その采配に注目が集まる。 構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部