熊谷で「年賀状展」 120点展示、まごころテーマの一般公募作品も
熊谷市にゆかりのある書家による新作年賀状を展示する「年賀状展」が現在、梅林堂箱田本店(熊谷市箱田、TEL 048-521-4651)で行われている(熊谷経済新聞) 【写真】えとの巳をテーマに個性あふれる作品の数々 「芸術を身近に」「年賀状の在り方を考える機会に」と開く同展は今年で5回目。書を「親しみやすい芸術」として普及させたい1949(昭和24)年創設の熊谷市書人連盟の会員54人の作品と、今回初めて一般公募した66人の作品を展示する。 会員の作品は、主なテーマが2025年のえと「巳(み)」で、作風はさまざま。文字や絵で描いた蛇や、紙を切り貼りして立体的に仕上げた物など、個性豊かな作品が並ぶ。同連盟の入江孝至副会長は「回を重ねるごとに、楽しみにしてくれている人が増えているのを感じる。普段の書では色を使わない分、カラフルな物や、書人でありながら絵画的な物にするなど、会員も楽しみながら作った作品が出そろった。面白く見てもらい、これを機会に書いてみようかなと思ってもらえたら」と話す。 一般公募作品は、「まごころ」をテーマに埼玉県内の梅林堂各店で募集。幅広い年齢層から応募があり、家族の写真を華やかに飾る作品や、繊細な鉛筆デッサン、木版画のほか、「2歳の子が初めて書いた年賀状」など多彩な66点が集まった。それぞれの作品には、作者が思いを込めたコメントを添えている。 「知り合いの作品が展示されていることもあり、毎年見に来ている。楽しい作品が多く、これから年賀状を用意するので参考にしたい」と来場客の一人。梅林堂の栗原久直常務は「『年賀状じまい』が増える中で、人とのつながりや思いを形にして送る大切さを再認識してもらおうと開催した。今回は一般の公募も集まり、良い形にできたと思う。真心あふれる年賀状で温かい気持ちを感じてもらえれば」と話す。 開催時間は10時~18時。入場無料。来年1月31日まで。
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