米バイデン大統領「一般教書演説」で注目される「3つのテーマ」
トランプ政権の方が中東情勢にはプラスになる
飯田)一方で共和党は、このままだとトランプ前大統領が間違いなく指名を取ると言われています。トランプ氏の中東に対するアプローチはどうなのですか? クラフト)正直に言うと、中東情勢にとってプラスなのはトランプ政権の方だと思います。トランプ氏は何をやるかわからないところがありますが、中東情勢においてはネタニヤフ政権と近しいです。義理の息子のクシュナー氏は子どものころからネタニヤフ家と近しく付き合っている。それから、サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)などのアラブ諸国からも支持されています。「トランプ政権になれば中東和平になる」とは思いませんが、少なくともある程度、当事者がトランプ氏の言うことに耳を傾けるという意味では、プラスではないかと思います。 飯田)確かに、イスラエルとUAEの接近やアブラハム合意などは、トランプ政権の時代に動き出しています。 クラフト)とにかくネタニヤフ政権はやりすぎなので、いままで止められなかったところは批判に値します。そこは「許さん」と断固たる措置を取り、どこまで国民を説得できるかが大きな注目ポイントです。