移住者とアツアツな関係目指して芋煮会 須坂市で鍋囲み交流
催し始めて2周年、今では「友達みたい」
長野県須坂市地域おこし協議会が16日、同市日滝のコミュニティースペースのあっぷさいくる蔵部(くらぶ)で「信州芋煮会」を開いた。地元産食材をふんだんに使った芋煮を食べながら、市内で長く暮らす住民と移住者が交流する催し。一昨年12月からほぼ毎月開き、2周年を迎えた。
地元産の食材たっぷり
芋煮は市内産の里芋や県内産銘柄鶏「信州福味鶏」などを用い、市内の糀屋(こうじや)本藤醸造舗のみそで味付けた。「おいしいね」「お代わりください」―。煮立った鍋からショウガの利いた香りが漂う中、約30人の参加者は初対面の人とも会話に花を咲かせた。8月に東京から移住したライターの深川瞳さん(30)は9月から毎月参加。「みんな友達みたいに話しかけてくれて参加しやすい」と笑顔を見せた。
同会は第3土曜日に開催。夏は芋煮ではなく、流しそうめんやかき氷などを楽しんだ。通常は近くの山の神キャンプ場で開き、悪天候の場合は同スペースで行う。参加費は無料だが、運営のために寄付金を募っている。協議会会長の早川航紀さん(32)は、「新たな関係性が広がるきっかけになっていることがうれしい。継続していきたい」と話している。