火災から5年半、ノートルダム大聖堂が一般公開再開へ 「歴史的瞬間」に向け練習に励む聖歌隊
ノートルダム寺院(大聖堂)の聖歌隊学校では、待望の公演に向け準備が進められている。 パリで最も愛され、多くの人々が訪れる観光名所の1つ、ノートルダム大聖堂。2019年の火災で大きな被害を受けたが、修復を経て一般公開を再開する。 学校長のアンリ・シャレ氏は、火災以来、聖歌隊は途方に暮れていたと語る。 「居場所をなくしてから5年半以上が経った。もちろん、大聖堂が戻ってくることは待ちきれない。5年間、歌うことへの強い意欲を持ち続け、非常に厳格に、高い水準を維持できたことを誇りに思っている」 この学校は850年の歴史を持ち、5歳から28歳まで150人の生徒が在籍している。 聖歌隊は12月7日の記念式典と、翌日の就任ミサで公演を行う予定だ。 聖歌隊のセシリア・デ・バルガスさん(26)にとって、大聖堂で歌うのは今回が初めて。 「建物内に入ったら、感動のあまり倒れてしまわないか心配だ。とても感動的だ。恐ろしい出来事があったにもかかわらず、全ての人々、全ての国民が再建に向けて迅速に取り組んだことを見ると良いこともあったと言えると思う」 聖歌隊が通常リハーサルを行う大聖堂内では現在、数百人の作業員が、修復作業の最終段階に取りかかっている。聖歌隊が最後に大聖堂内で公演を行ったのは、昨年12月のクリスマスシーズン。シャレ氏は、聖歌隊が本番前に聖堂内で練習する機会が得られたら良いと語った。 聖歌隊は本番、「歴史的な瞬間」に立ち会うことになる。 シャレ氏 「私たち聖歌隊は皆、活気があると思う。歴史的な式典に参加するにあたり、ふさわしい公演ができるかどうか、緊張も多少は感じている」