1JZクラウンバン【2】一目ぼれしたクラウンバン。9年目に訪れた2度目のチャンス
直列6気筒のM型、もしくは4気筒のR型が標準設定だった50系クラウンに、同じトヨタの直列6気筒ユニットである1JZ型を換装するのはよく知られた方法だ。だが、ただ積んだだけでは、思わぬ落とし穴が! 失敗を経て見事に復活をとげた前期型バンの改善策から、クラウンカスタムの明るい未来が見えてくる! 【画像23枚】ドアミラーはピープミラーに。これもホットロッドカスタムのジャンルではよくみられるポピュラーなアイテムだ 【1969年式 トヨペット クラウンバン Vol.2】 そんなとき訪れたのが、いまや年末の風物詩になっている「横浜ホットロッドカスタムショー」だった。ここにエントリーしていた50前期のバンに、ビビッとくるものを感じた。 「まさに、ヒトメボレってヤツです(笑)。それがショーエントリーの後で売りに出されていると知ったのですが、このときはタイミングが合わず、残念ながら買えませんでした。ところがそれから9年がたち、同じバンが売りに出ていると知り、迷わず即決しました」 こうして2002年、ついにヒトメボレしたクラウンバンを手にした。実車はもともと県庁で使われた車両だったため、保管状態がすこぶる良かったようだ。加えて、9年前に手にした前オーナーも大切に乗っていたらしく、ありがちなゴム類の劣化が見られない、まさに程度極上の一台。オーナーはこれをアシとして乗りこなす日々を満喫していた。 初出:ノスタルジックスピード vol.024 2020年4月号 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Nosweb 編集部