【浜辺美波】映画『サイレントラブ』で目の見えないヒロインに挑戦!「ピアノを見る度に胸が苦しくなった」理由とは?
キャッチコピーは「世界でいちばん静かなラブストーリー」。映画『サイレントラブ』で目が不自由なヒロインを演じた浜辺美波さんに、役作りの苦労や撮影現場の裏話を語ってもらいました。 【写真】2024年も目が離せない!「浜辺美波」の新たな挑戦
途中からピアノを見る度に胸が苦しくなりました
──最初に映画『サイレントラブ』の脚本を読んでどんな部分に魅力を感じましたか? やはり登場人物や物語の設定に惹かれました。普段から声を発さない(喋らない)主人公の青年が、目が不自由なヒロインを支えようとする……。どんなラブストーリーになるのか気になってしまって、台本をめくる手が止まらなかったことを覚えています。これまで幅広いジャンルの作品を撮られている内田英治監督の演出も楽しみでしたし、劇中の音楽を手掛けられた久石譲さんと関われることも光栄でした。 ──ピアニストを目指す音大生・美夏の役作りは精神的にも技術的にも大変だったのでは? 撮影が始まる数ヵ月前からピアノの練習をしていて、自分が上達していく過程は楽しかったです。けれど、美夏は後天的に目が不自由になったため、悔しさを抱えながら演奏するシーンが多いので、途中からピアノを見る度に少し胸が苦しくなって、練習でミスを連発してしまった日もありました(笑)。ただ、主人公の蒼を演じた山田涼介さんが現場を包み込むような空気を醸し出してくれていたので、私も安心して撮影に挑むことができたと思います。
──印象に残っているシーンは?
蒼と一緒に散歩する何気ないシーンです。言葉を交わさなくても、目が見えなくても、心が通うことがあるんだ……ということを美夏を演じながら実感することができたシーンでした。 ──山田さんと浜辺さんの共演シーンはあまりにも美しく、スクリーンが輝いているように見えました。浜辺さんの絶対的な透明感を保つために欠かせない美容法を教えてください! 私は低血圧で寝起きに顔が青白くなりがちなのですが、お風呂に入った後に炭酸パックをすると血色が良くなる気がします。精神的な疲れも、自分が好きなミュージカルの映像を見て、歌いながらストレッチすればリセットできちゃいます。テンションが上がって寝れなくなることもあります(笑)。 ●PROFILE 浜辺美波 2000年8月29日生まれ。石川県出身。2017年公開の映画『君の膵臓をたべたい』で、第41回「日本アカデミー賞新人俳優賞」などを受賞して脚光を浴びる。2023年はNHK連続テレビ小説『らんまん』のヒロインを演じたほか、劇場アニメ『金の国 水の国』(声優)、映画『シン・仮面ライダー』、『ゴジラ-1.0』などに出演。 ●INFORMATION 『サイレントラブ』 主人公の青年・蒼(山田涼介)が心惹かれたのは、目が不自由になり夢が途絶えかけている音大生の少女・美夏(浜辺美波)。ある出来事をきっかけに声を発することをやめた蒼は、美夏の夢が叶うことを願いながら共に時間を過ごしていくが……。監督は『ミッドナイトスワン』の内田英治。2024年1月26日全国公開。 Ⓒ2024「サイレントラブ」製作委員会 ---------- Photo:Ryohei Obama(SIGNO) Styling:Yumiko Segawa Hair&Make-up:George Composition&Text:Satoshi Asahara
講談社 ViVi