「しゃがみ込みサーブ」で銅メダル、東京1次L敗退から躍進「ああ取ったんだなって感じがじわじわ」卓球・古川佳奈美が感慨
パリ・パラリンピックの卓球女子シングルス(知的障害)で銅メダルに輝いた古川佳奈美(27)=えん・コミュニケーションズ、福岡市出身=が10日、福岡県庁で服部誠太郎知事に快挙を報告。「周りの方や家族が喜んでくれて自分もすごくうれしい」とほほ笑んだ。 ■大声援を背に必殺「しゃがみ込みサーブ」【写真】 初出場の2021年東京大会は1次リーグ敗退だったが、パリではボールに強い回転をかける「しゃがみ込みサーブ」を武器に上位へ。準決勝で敗れたものの、自身初のメダルを獲得した。当初は実感が湧かなかったというが、最近になって「じわじわと、ああ自分はメダルを取ったんだなって感じが湧いてきました」と語った。 今後は4年後のロサンゼルス大会も視野に入れ、持ち前の守備力にプラスして攻撃力の強化に取り組むという。古川は「銅メダルで満足はしていない。まずは国内の大会で優勝して、目標を1個ずつ達成していきたい」と意気込んだ。 古川に花束を手渡した服部知事は「われわれ(福岡県民)に感動と勇気を与えてくれた。ロスでも頑張っていただきたい」と激励した。(山崎清文)