8月のJ1月間MVPは京都FWラファエル・エリアス! 4試合5得点で“救世主”に…曺貴裁監督も優秀監督賞で選出
Jリーグは17日、8月度の「明治安田Jリーグ KONAMI月間MVP」、「明治安田Jリーグ 月間優秀監督賞」、「明治安田Jリーグ月間ヤングプレーヤー賞」、「明治安田Jリーグ 月間ベストゴール」を発表した。 【ゴラッソ】8月の月間ベストゴール J1リーグの月間MVPに選出されたのは、京都サンガF.C.に所属するFWラファエル・エリアスだ。今夏に加入したブラジル人ストライカーは、デビュー後2試合目の第24節ジュビロ磐田戦で来日初ゴールを記録すると、その勢いは8月に入っても止まらず、なんと4試合で5得点を叩き出す暴れぶり。第27節セレッソ大阪戦ではハットトリックに1アシストと、4ゴールに絡む大車輪の活躍。Jリーグ選考委員会の足立修委員長は「シーズン前半戦と全く違うチームに生き返らせ、京都をここまで引き上げた。短時間でここまで結果を残すのは簡単な話ではない」とし、北條聡委員も「悩める京都を一気に上昇気流へ乗せた救世主。4戦5発の破壊力は圧巻の一語。待望の“決め手”として、ベンチの期待に応えた」と同月を3勝1敗で勝ち越した立役者と絶賛した。 J2リーグの月間MVPは、モンテディオ山形に所属するMF土居聖真が受賞した。こちらも7月、プロ入団後から一筋だった鹿島アントラーズを離れ、新天地に到着した“夏の新戦力”のひとりだ。そんな同選手も8月に行われたリーグ戦5試合に出場し2得点1アシストを記録。第26節から第28節にかけての3連勝に貢献したわけだが、丸山桂里奈特任委員は「今月から土居選手が合流して、チームが3連勝。自身も2ゴール1アシスト。地元クラブに戻ってチームを勝たせているのは感慨深い」と賛辞を送った。 J3リーグでは、FC今治に所属するFWマルクス・ヴィニシウスが月間MVPを勝ち獲った。17日時点で、自動昇格となる2位の座を死守する今治は、8月の3試合を2勝1分と無敗で乗り切っており、全試合に出場した同選手が3得点1アシストと原動力に。平畠啓史委員は「3ゴール1アシストという数字だけでなく、奈良戦の山田貴文の2アシストの前にパスを出したのもマルクス・ヴィニシウスでさまざまな場面で攻撃の起点に。ゴール後の側転、バク宙が完璧すぎないのもかわいいが怪我には気をつけて」とコメントしている。 J1リーグの月間優秀監督賞には、京都を率いる曺貴裁監督が選ばれた。J1月間MVPのFWラファエル・エリアスを頂点に、FWマルコ・トゥーリオとFW原大智を前線に並べると、同月の勝利した3試合全てで3ゴール以上を挙げるなど、この3トップが猛威を振るうことに。9ポイントを荒稼ぎし、一気に残留争いのライバルクラブを引き離すことに成功。槙野智章委員は「残留争いから立て直した采配は見事。夏に加入した選手を落とし込めているマネジメント力も素晴らしい」と評価した。 また、J2リーグで横浜FCを率いる四方田修平監督が、J3リーグではFC琉球を率いる金鍾成監督がそれぞれ月間優秀監督賞を受賞している。 さらに、今シーズンから新設された月間ヤングプレーヤー賞は、J1リーグは川崎フロンターレに所属するDF高井幸大に決定。先日に日本代表デビューを果たした期待の19歳に対して、GAKU-MC特任委員は「FC東京戦のヘディングはさすがだった。本職であるディフェンスも安定感バッチリ。勢いのある若手の高井選手にマークされるベテラン選手はやりにくいだろうと思う」とコメント。その他、J2リーグから大分トリニータに所属するMF保田堅心が、J3リーグからはFC今治に所属するMF横山夢樹が2カ月連続の選出となっている。 そして、各カテゴリーの月間ベストゴールも発表。J1リーグでは、アルビレックス新潟に所属するMF宮本英治が7日の第25節ジュビロ磐田戦(△2-2)で決めた反転ボレーが受賞。北條聡委員は「華麗優美な超絶ボレー。頭越しの浮き球を反転しながら捕らえる様は“ひとり回転木馬”。優れた空間認知力と高い技術が織り成す傑作だった」と絶賛。加えて、J2リーグから大分トリニータに所属するDFペレイラの第26節ロアッソ熊本戦(90+4分)が、J3リーグからはFC大阪に所属するFW古川大悟の第26節ツエーゲン金沢戦(18分)が勝ち獲ることになった。 8月度の各賞受賞者一覧、および受賞者のコメントは下記の通り。