尾上松也が演出の新作歌舞伎「刀剣乱舞 月刀剣縁桐」衣装展に「世界観を間近で楽しんで」
歌舞伎俳優の尾上松也が12日、京都・南座で演出に初挑戦した新作歌舞伎「刀剣乱舞 月刀剣縁桐(つきのつるぎえにしのきりのは)」衣装展(13日~5月6日)の、プレオープン記念トークショーに、尾上右近と登場した。 昨年7月に東京・新橋演舞場で上演され、現在シネマ歌舞伎として映画館で上映中。今回は衣装展ということで、こだわった衣装について問われた松也は「髭切(ひげきり)と、膝丸(ひざまる)です。オリジナルではスーツスタイルなので、これをどうするか。一番試行錯誤しました。装飾はシンプルに。でも結構ギリギリを攻めました」と振り返った。 この日は、共同演出の尾上菊之丞も急きょ登場。踊りの振付について「ビジュアルやイラストのワンポーズがあると、そこから前の動きなどを付けていけたので、刀剣の振付は楽でした」とほほ笑んだ。右近は十三代将軍足利義輝と小狐丸(こぎつねまる)の二役を演じ「よろいの衣装が重かったです。でも衣装が変わるだけで、状況の変化を自分自身のお芝居だけじゃなくても表現できたので、良かったです」と笑った。 衣装展をきっかけに、今公演の再演も希望。松也は「作り上げてきた世界観を間近で楽しんでいただき、シネマ歌舞伎を見てもらえると楽しめると思います」とアピール。右近は「ぜひ衣装展を盛り上げていただいて、南座にご縁をいただいて再演につなげられたら」と期待をこめた。
報知新聞社