[山口県]下関で自動車運搬船進水式 CO2排出量大幅削減
トヨタ自動車のグループ会社、愛知県東海市のトヨフジ海運(武市栄司社長)発注のRORO船の命名・進水式が7日、下関市彦島江の浦町の三菱重工業下関造船所であった。国内とアジアを結ぶトヨタ車運搬船として2025年1月末の完成を目指す。 液化天然ガス(LNG)と軽油を切り替えて燃料に使用できるデュアルフューエル・エンジンを搭載したのが特徴。重油使用時と比べてCO2排出量を25%削減でき、硫黄酸化物(SOx)の排出はほぼゼロ。環境負荷の低減に努めた。全長195メートル、全幅30・6メートルで同造船所で建造できる最大級の船。総トン数は4万9500トン。速力19・5ノット。乗用車なら約3千台を積載できる。 命名・進水式には船主や同造船所の関係者ら約50人が出席。地元の小学生や高校生、地域住民ら約850人が見学に訪れた。武市社長が「TRANS HARMONY GREEN」と命名。支綱が切断されると、船は海へと進んでいった。外航の自動車運搬船が同造船所で建造されるのは14年ぶりという。