『Return of the Obra Dinn』みたいな質感がクール。group_inouの楽曲「HAPPENING」のMVをWebtoon風にアプリ化。初期KindleをパロディーしたGUIで、シークバーで音楽と映像をスクラッチ可能

AC部は4月24日、同チームが手掛けたgroup_inou (グループイノウ)のミュージックビデオ「HAPPENING」のWebtoonアプリをリリースした。PCおよびスマートフォンのアプリとなっており、ブラウザからも利用できる。 ミュージックビデオ「HAPPENING」は2023年の12月に公開されており、初期キンドルのジャギーな画面で読む縦読み漫画をモチーフにした映像作品だ。このたびリリースされたアプリは上述した映像をインタラクティブに拡張したコンテンツとなっており、ユニークなカスタマイズ性やクールなビジュアルが注目を集めている。 group_inouは、2003年に結成された音楽ユニットだ。ソロ名義でも活動するimai氏がトラックを、バンドuri gagarnのメンバーとしても活動するcp氏がラップを担当。キャッチ―だが独特なダンストラック上で愉快なラップを展開するスタイルが特徴となっている。 2016年より活動を休止したが、このたびリリースされたアプリが題材にしている楽曲「HAPPENING」がサプライズでリリース。「HAPPENING」はgroup_inouにおける記念的な作品のひとつであると言えるだろう。 このたびリリースされたアプリはKindleをもじった「キンドルフィン」となっており、GUIもKindleをパロディーしたような形式になっている。MVの日本語版と英語版をアプリで視聴できるほか、画面の色調を操作することもできる。 グラフィックは初期のKindleをモチーフにしているが、『Return of the Obra Dinn』や『恐怖の世界』などの1Bit風グラフィックに通ずる美しさを有している。また、画面下のシークバーを手動で操作すれば、レコードのようにシークバーに応じて音楽が再生される。MVおよび楽曲を同時にスクラッチして楽しむこともできるだろう。 アプリは無料で楽しめるため、興味がある読者はぜひご自身の端末でMVを再生してみよう。