能登の酒、飲んで復興後押し しいのき迎賓館でサケマルシェ
石川の地酒と美食の祭典「サケマルシェ」(北國新聞社後援)は5日、金沢市のしいのき迎賓館で開かれた。今回は能登半島地震で被害を受けた能登の酒蔵の復興支援がテーマで、来場者は各酒蔵自慢の日本酒を飲み比べ、被災地に思いを寄せた。 26酒蔵が参加し、被災した蔵から救出した酒をはじめ、被災地の酒蔵と他の酒蔵が協力して造ったコラボ酒などを出品した。七尾や輪島などの29飲食店が地酒に合う食事やつまみを提供した。 白藤酒造店(輪島市)の救出された酒と一本杉川嶋(七尾市)の穴子寿司弁当を味わった金沢市の会社員福島優さん(45)は「普段はあまり日本酒を飲まないが、支援になればと参加した。このお酒は飲みやすく、食事に合う」と笑顔を見せた。 開会式で、県酒造組合連合会の車多一成会長は「能登の酒を飲むことが復興の後押しになる」とあいさつし、福光太一郎実行委員長は「酒蔵の元気な姿を見てほしい」と語った。