株価上昇のタイミングは?「2024年は大型株優位も、中・小型株に注目が集まる」人気投資系YouTuberが語る注目銘柄
2024年3月4日、日経平均株価が初の4万円の大台を達成した。「失われた30年を奪還した」と注目を集める一方で「現在の経済環境は当時と異なる」といった声も上がるなど、その評価は分かれている。 そんな投資への関心が高まる中、今回フィーチャーするのは、Ken/1UP投資氏(X:@KenichiShimada2)。自身が運営する投資系YouTubeチャンネル「1UP投資部屋」では専業投資家としての視点から、投資情報をわかりやすく解説している。 みんかぶマガジン短期連載第6回は、彼のポートフォリオと情報収集源、さらに2024年の株式相場の見通しについて話を伺った。連載全6回の最終回。
2024年は「大型株優位も、中・小型株に注目が集まる」
ーー最後に2024年の株式市場について、Kenさんの見通しを教えてください。 株式相場の全体の予想は正直あまりしていないのですが、2024年は「大型株が強い年になる」と予想します。 半導体がテーマになっていることもありますが、大型株は引き続き堅調だと考えています。一方で、注目度が低かった中・小型株にも資金が流れ始めるのではないかと期待しています。 ーーその理由とは? 「豊富な待機資金」が理由です。これまで市場に参入していなかった投資家が現在、大量に市場に参入してきています。 そして市場の注目は新たな投資先に集まりがちですが、逆に「どの投資家が銘柄を売っているか」を見ることが重要だと考えています。 なぜなら、個人投資家からヘッジファンドにいたるまで幅広い投資家・機関投資家が株を購入する一方で、売却後の資金も大抵株式市場へと戻ってくるからです。 この循環により、最終的には大型株だけではなく、多数の銘柄に資金が流れていくのではないかと予想しています。 ーーその再投資先が、日本の中・小型株であると? 新NISAの導入により、日本株への参入が増加している点が、まず注目されます。その背景には、国内外の資金の流れが影響していて、それこそ大きなファンドが日本市場にどれだけ資金流入するかを考えていると思うんです。 それを踏まえ、中国経済の減速などが資金の流れを制約している中で、日本市場が比較的魅力的な投資先として捉えられているのではないかと思っています。 そしてこのような背景が、日本でのインフレ継続の可能性を示唆し、その結果として日経平均株価が史上最高値の4万円に達したと考えています。