<速報>ダルビッシュが右肩の張りで5回1失点76球で緊急降板
右肘の手術から復活したレンジャーズのダルビッシュ有(29)が現地時間8日、本拠地のアストロズ戦に今季3度目の先発。 初回に先頭打者アーチを浴びるなど、4四球とコントロールが安定していなかったが要所を締め、毎回の7三振を奪う1失点にまとめてゲームを作った。ただ5回にマウンド上で右腕を何度か振るような仕草を見せたため、大事をとって、球数はまだ76球だったが、緊急降板指令。ダルビッシュに勝ち負けはつかなかった。 チームは「右肩の軽い張りがあったため」と降板理由を発表。ダルビッシュ自身は、試合後、「肩ではなく首の張り。トミージョン手術のあとはいろんなところが痛くなると言われている。明日は普通にキャッチボールできると思う」と、大きな不安がないことを強調した。中4日登板での疲労を抱えて調子が今ひとつの状況で、結果を出したのは大きな収穫だろうが、今後の回復状況が心配される。 コントロールが定まらない。立ち上がりは、ピッチャーにとって永遠の命題とも言える関門だが、先頭のスプリンガーに対してボールが先行、カウント2-0からストライクを取りにいったインコース真ん中のストレートをジャストミートされ、打球は先頭打者アーチとなってレフトスタンドへ飛び込んだ。 復帰後、初被弾。一死からは、相性の悪い4番のラスムスにストレートの四球。続くバルブエナは落ちるボールで三振に斬ったが、変化球も抜けたボールが多く、不安定なスタートだ。 実は、アストロズ戦に向けて地元ファンの間では、ひそかな期待があった。2013年4月2日、あと一人まで完全試合を遂行していた相手がアストロズだったのだ。27人目の打者、ゴンザレスに足元を抜かれ、日本人メジャーリーガー初の快挙を逃したが、ファンはアストロズ相手なら再現も、と期待していたのである。 だが、あっさり一人目に、その期待も夢と消えてしまった。 これが復帰後、連勝で迎えた3試合目。中5日、中4日と続く先発となったが、今回は中4日の間の調整で、ピッチングデイを一日早めるなど過ごし方を変えたが、やはり疲労が影響しているのだろうか。