眞栄田郷敦主演で「ブルーピリオド」映画化、半年以上かけて絵画練習、共演に高橋文哉、板垣李光人ら
俳優の眞栄田郷敦(24)が、映画「ブルーピリオド」(8月9日公開、萩原健太郎監督)に主演することが2日、発表された。 2017年に月刊アフタヌーンで連載が始まり、20年の「マンガ大賞」を受賞した山口つばさ氏の同名漫画が原作。主人公の高校生・矢口八虎が、1枚の絵をきっかけに美術の世界に挑み、国内最難関の美術大学を目指して奮闘するストーリー。累計発行部数700万部超えの人気を誇る。 周囲の人望も厚く、成績優秀だが、空気を読んで生きる日々に物足りなさを感じていた八虎。経験のない中で、天才的な画力を持つライバルや答えのないアートという壁に苦悩しながらも、情熱を武器に、努力で困難を乗り越えていく姿が見どころの一つになる。 眞栄田は役作りのため、半年以上をかけて絵を描く所作や動きを学んだ。今作について「楽しいけど、何か浅い毎日。地に足がついてないような、自分を俯瞰(ふかん)で見ているような。苦しい時間は遅く感じて、楽しい時間は早く感じる。八虎と共に歩んでるような感覚になれる映画だと思います」とコメント。「『好きなことに人生の一番大きなウェートを置く、これって普通のことじゃないでしょうか』というセリフの美しさ。その裏にある怖さやしんどさ、変わっていく自分や環境、それに伴う人間関係。そんなことを感じてもらいながら、今、自分の将来のことを考えてる人も、もう考えるのを辞めてしまった人も、自分の好きなことは何なのか、自分にとっての幸せは何なのか、改めて少し考えてみるきっかけになればうれしいです。すでに戦ってる人は、この映画を見て少しでも希望を持ってもらって、これからも戦い続けてもらえればと思います」と願った。 八虎が美術部に入るきっかけを作った人物で、「好き」について葛藤する女性的な容姿の同級生ユカちゃんこと鮎川龍二役に高橋文哉(23)。八虎の最大のライバルで、驚異的な画力を持つ天才高校生・高橋世田介役に板垣李光人(22)。八虎が苦難にぶち当たる度に乗り越えるきっかけをくれる存在で美術部先輩・森まる役を桜田ひより(21)が演じる。 劇中に登場する絵画は400枚以上。その一部は、実際に出演者が描いたものが使用される。
報知新聞社