2025年4月から子ども医療費「現物給付」へ 全国で唯一未導入の鹿児島県、課税世帯の全未就学児に対象拡大
鹿児島県の塩田康一知事は23日の定例会見で、住民税課税世帯の未就学児に対する子ども医療費の窓口負担について、2025年4月から「現物給付」方式を導入する方針を明らかにした。 現在はいったん窓口で支払い、後日還付を受ける「自動償還払い」を採用。未就学児に医療機関の窓口で無料か一定額を負担する「現物給付」を導入していないのは、全国で鹿児島県のみだった。市町村の施策によって額は変わるが、月額最大3000円までの窓口自己負担で、県内の医療機関を利用できるようになる。非課税世帯は高校生まで窓口負担ゼロになっている。 今年1月、塩田知事が負担軽減策の対象拡大を表明し、実施主体の市町村がシステム改修など準備作業を進めていた。
南日本新聞 | 鹿児島
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