DPワールドツアー初優勝! 星野陸也のスウィングをAIで分析
まず左に移動して、胸はその場で回転するダウンスウィング
続いて切り返し~インパクト(P6)のデータです。切り返しでは胸は+2.5cm左、骨盤は+1.8cm左と、ともに左に移動しますが、インパクトで骨盤は+12.2cm左と目標方向に動いているのに対して、胸は-1.4cm右と右足側に残っているのが分かります。これも星野選手をはじめ多くのツアープロに共通する特徴で、この動きから分かることは「切り返しで一旦左に移動してから身体の回転に伴って右に戻る」という事実です。
切り返しからインパクトにかけての身体の動きは、①移動、②回転、③伸展の順番で動くと効率が良いとされていますが、星野選手のようにトップから切り返しにかけて一旦左に移動してから、頭と胸が右に残るとクラブを効率良く加速させる事が出来ます。アマチュアの方によくあるエラーは主に2つあります。ひとつ目は身体が右足側に残りすぎてしまうケース。このケースはクラブの最下点が手前になり過ぎてしまい、ドライバーでのダフリやトップのミスに繋がりますので、早めの左足への体重移動を心がけましょう。 もうひとつのエラーは、インパクトにかけて頭と胸も左に動き過ぎてしまうケースです。この場合はドライバーの最下点がボールの先にズレてしまい、テンプラのミスの他にもスピン量が増え過ぎて飛距離をロスする現象も起こります。このケースの方は左に体重を乗せてから、その場で体を回転する意識を持ってみてください。インパクトからフィニッシュにかけて骨盤より頭と胸が前に出なければOKです。ドライバーの最下点がボールの僅かに手前になり、適正なアッパーブローでインパクト出来るようになるとダフリも減り、スピン量も減らせますので飛距離アップにも効果的です。 今回は、星野陸也選手のドライバースウィングを分析させて頂きました。昨年の久常涼選手に続いて星野選手のDPワールドツアーでの優勝は、日本男子ツアープロのレベルの高さを改めて印象付けてくれました! 次は誰が続くのか!? 今年は女子だけでなく、男子にも注目ですね! PHOTO/Getty Images
北野達郎