〈ホロコースト証言シリーズ〉最終作「メンゲレと私」、キネマ旬報シアターで監督のオンライン舞台挨拶とQ&Aを実施
「ゲッベルスと私」「ユダヤ人の私」に続く〈ホロコースト証言シリーズ〉第3弾にして最終作であり、強制収容所を生き延びたダニエル・ハノッホ氏が衝撃の記憶を語る「メンゲレと私」が、千葉県柏市のキネマ旬報シアターで1月27日(土)より公開。初日15時の回では、上映後にクリスティアン・クレーネス監督のオンライン舞台挨拶とQ&Aが行われる。モデレーター兼通訳として、ドイツ映画研究者の渋谷哲也氏も登壇予定。 「メンゲレと私」予告編 リトアニア出身のユダヤ人であるダニエル・ハノッホは、9歳でカウナス郊外のゲットーに送られ、12歳でアウシュヴィッツ強制収容所に連行された。金髪の美少年だったダニエルは、非道な人体実験を繰り返したヨーゼフ・メンゲレ医師に寵愛され、特異な収容所生活を送る。そんな彼が見た真の地獄は、大戦末期に連合軍の攻勢を逃れるべく強いられた「死の行進」だった。暴力、伝染病、カニバリズムなど、少年は人類史の最暗部を目撃する──。 1月27日はアウシュヴィッツ解放からちょうど79年。監督が何を語るのか、ぜひ注目したい。
■クリスティアン・クレーネス(映画監督・プロデューサー) 1961年生まれ。ウィーンのドキュメンタリープロダクションであるブラックボックス社の代表。主に世界の歴史、政治、環境問題をめぐるドキュメンタリーを製作している。プロダクションの代表作「ゲッベルスと私」は2016年、ヨーロッパ映画賞最優秀作品賞にノミネートされ、アカデミー賞ロングリストに選出された。日本では2018年に岩波ホールで公開され、反響を呼ぶ。 ■渋谷哲也(ドイツ映画研究者) 1965年生まれ。日本大学文理学部ドイツ文学科教授。専門はドイツ映画、映像文化。著書に『ドイツ映画零年』(共和国)、編著書に『ファスビンダー』(共編、現代思潮新社)『ストローブ=ユイレ シネマの絶対に向けて』(森話社)『ナチス映画論 ヒトラー・キッチュ・現代』(共編、森話社)などがある。〈ホロコースト証言シリーズ〉全3作の公式プログラムに寄稿。
「メンゲレと私」
監督:クリスティアン・クレーネス、フロリアン・ヴァイゲンザマー 2021年/オーストリア映画/97分/英語/モノクロ/日本語字幕:吉川美奈子 ・開催日:1月27日(土) 15時~ 上映後より舞台挨拶とQ&A ・会場:キネマ旬報シアター ・JR常磐線/東武アーバンパークライン 柏駅西口より徒歩2分 千葉県柏市末広町1-1 柏高島屋ステーションモール S館1F