ナダル、世界83位をフルセットで下してジョコビッチが待つ2回戦へ!初対戦から18年…通算60度目の対戦[パリ五輪]【テニス】
ナダルが2回戦進出。ジョコビッチとの60度目の対戦
現地7月28日、「パリ五輪」テニス競技の男子シングルス1回戦が行われ、元世界ランク1位のラファエル・ナダル(スペイン/世界ランク161位)は、マートン・フチョビッチ(ハンガリー/同83位)を6-1、4-6、6-4で下し、ノバク・ジョコビッチ(セルビア/同2位)が待つ2回戦に進んだ。 【画像】錦織圭、大坂なおみら日本人計6名が出場!「パリ五輪」各種目組み合わせ 今年6月に38歳の誕生日を迎えたナダルは、22度のグランドスラム優勝などツアー通算92勝。全仏オープンを前人未到となる14度の優勝を飾った“クレーキング”は、昨季から度重なる怪我に悩まされ、今季限りでの引退を示唆した。 五輪では、2008年の北京大会でシングルス金メダル、リオデジャネイロ大会でダブルス金メダルを獲得。ロンドン、東京大会には出場できず、今大会が4度目の出場となった。しかし、直前に右太ももを負傷。昨日行われたカルロス・アルカラス(スペイン/同3位)と組んだ男子ダブルスには、テーピングを巻いて試合を迎えた。 この日もテーピングを巻いたナダルだったが、その不安を感じさせずに試合開始からエンジン全開。強烈なトップスピンがかかったナダルらしいボールが、きれいな弧を描いてフクソービッチを苦しめる。2度のブレークに成功し、31分で第1セットを奪った。 第2セットこそタイミングの合ったフチョビッチの反撃にあって4-6で落としたものの、最終セットでは第4ゲームで0-40のピンチをしのぐと、直後の第5ゲームでリードを奪うと、そのまま白星を手にした。 大きな壁を乗り越えたナダルは、2回戦で悲願の金メダル獲得を狙うグランドスラム通算24勝のジョコビッチと対戦。過去59度の対戦があり、ジョコビッチの30勝29敗とほぼ互角。クレーコートに限って言えば、20勝8敗でナダルが勝ち越している。前回の対戦となった2022年全仏オープン準々決勝では、ナダルが6-2、4-6、6-2、7-6(4)で下した。 初めての対戦は2006年の全仏オープン準々決勝のこと。18年の時を経て、2人のレジェンドによる60度目の対戦は、どちらに軍配が上がるだろうか。
Tennis Classic 編集部