主力機「787」の出荷再開でボーイングは復活できるか
小型機「737」の運航停止、コロナ禍による部品調達難、主力中型機「787」でも出荷停止と逆境が続いたが、ようやく復活の兆しが見えてきたようだ(写真:ブルームバーグ)
アメリカ市場に上場している注目銘柄を取り上げる連載企画「はじめての米国株」。今回は世界最大の航空宇宙機器の開発製造会社、ボーイング(ティッカー: BA )を紹介する。 小型旅客機「737」の受注好調が続いているうえ、主力中型機「787」の出荷も再開となり赤字続きの業績に黒字浮上への針路が見えてきた。低空飛行が続いた株価に“離陸”への期待が強まりそうだ。 ボーイングは、世界150カ国以上で事業展開している航空機と宇宙開発、そして防衛機器のメーカーだ。売上高では欧州のエアバスを上回り、業界では世界最大の事業規模といえる。主な事業セグメントは「商業航空機(BCA、旅客機など)」「防衛・宇宙(BDS、軍需品や宇宙船など)」、「整備補修・サービス(BGS)」の3つ。ここ数年は「商業航空機」の事業で厳しい状況が続いたが、その間も「防衛・宇宙」や「整備補修・サービス」は安定した収益を計上し続けた。
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大和証券 米国株執筆班