「ああ 終わったと思った」能登半島地震で本堂が全壊 復興願い彼岸会 石川・輪島市
20日は春の彼岸の中日にあたる春分の日です。能登半島地震の被害を受けた石川県輪島市門前町の寺では彼岸会が行われ、住民も復興の願いを胸に手を合わせました。 【写真を見る】「ああ 終わったと思った」能登半島地震で本堂が全壊 復興願い彼岸会 石川・輪島市 輪島市門前町にある臥龍山専徳寺は、能登半島地震で山門が傾いたほか、本堂は全壊し、保管されている遺骨を取り出すことができなくなっています。 こうした中、崩れずに残った本堂に隣接する門徒会館に町内の門徒が集まり彼岸会が行われました。 住職の吉岡聡さんは「いつかみんな笑顔で御勤めできるようにしたい」と声を震わせながら訴えます。 臥龍山専徳寺・吉岡聡住職 「こんなこと、みなさんの前で言ったら失礼になるかと思いますけど、正直あの時(1月1日)は『ああ、終わった』と思ってしまいました…。門の前に来て涙を流して手を合わせた方がいた。そんな姿を見ていたら、一瞬でも終わったと思ってしまった私が、本当に悔しかった。申し訳なかった」 住民 「正直言って、一生に2度も大きい地震に遭って、みんな神も仏もないというぐらい思っている」 専徳寺では先月からクラウドファンディングで資金を募っていて、来年の秋ごろをめどに新しい本堂を建設したいとしています。
北陸放送