上信ハイヤー労働組合 27・28日に部分スト 群馬
群馬県高崎市に本社を置くタクシー会社「上信ハイヤー」の労働組合は、労働環境の改善を求めた会社側との交渉が決裂したとして、今月27日と28日に一部の地域でストライキを行うと発表しました。 上信ハイヤーの労働組合によりますと、労組はことし10月から労働環境の改善を求めて会社側と団体交渉を行ってきました。 しかし、最終交渉と位置付けた13日の交渉でもまとまらず、ストライキの実施を決めたということです。 ストライキは、今月27日の始発から28日の最終便までで、上信ハイヤーが請け負っている藤岡市の「めぐるんバス」全路線と富岡市の乗合タクシー「愛タク」で行われます。 労組は12日に県庁で会見を開きこれまでの経緯を説明したうえで、ストライキの実施に理解を求めました。 上信ハイヤーを巡っては、ことし1月、深夜の割増賃金が正当に支給されていないなどとして運転手など67人が会社に対して総額約1億4500万円の支払いを求め東京地裁に提訴し係争中で、会社側と労働者の対立が続いています。 上信ハイヤーの代理人弁護士は、群馬テレビの取材に対し「組合の要求である賞与の前年度比2倍の支給は難しいと説明と交渉を尽くしましたが、妥結できず遺憾です。利用者の皆様には大変申し訳なく思っています」とコメントしています。