ニンテンドーDS発売20周年。ふたつの液晶画面とタッチスクリーン機能を搭載し、シリーズ累計1億5000万台以上の大ヒットを記録した携帯機【今日は何の日?】
※本記事は、2023年12月2日にアップした記事を再編集したものです。 ゲームの映像表現に新風を吹き込んだ 【記事の画像(4枚)を見る】 2004年(平成16年)12月2日は、ニンテンドーDSが発売された日。本日で発売から20周年を迎えた。 ニンテンドーDSは、任天堂がゲームボーイアドバンスに続いて発売した携帯型ゲーム機。折りたたみ型本体の上下にふたつの液晶画面を備えているのが大きな特徴となっていて、フィールド画面とマップ画面などの異なる画面を同時に表示させるなど、ゲームの映像表現に新風を吹き込んだ斬新なハードと言っていいだろう。 筆者を始めとするオールドゲーマー諸君は、初めて見たとき恐らくマルチスクリーンのゲーム&ウオッチ(『ドンキーコング』や『オイルパニック』、『マリオブラザーズ』など)を思い出し、“新しいのに懐かしい”そんな気分になってしまったのではないかな。 ニンテンドーDS ふたつの画面のうち下の画面はタッチスクリーン機能を持っていて、付属のタッチペンなどで触るだけで直感的な操作が可能。新たなスタイルのユーザーインターフェースは、いままでになかったようなゲームソフトを多数生み出して新たなファン層の獲得に成功した。筆者的にはイヌと触れ合い世話をする『nintendogs』シリーズが印象深く、必死になって仔犬をトレーニングした記憶が残っている。外科手術をする『研修医 天堂独太』も好きだった。 『東北大学未来科学技術共同研究センター川島隆太教授監修 脳を鍛える大人のDSトレーニング』、『やわらかあたま塾』などのいわゆる脳トレ系ソフトや、『DS楽引辞典』、『しゃべる!DSお料理ナビ』といった実用系ソフトも大流行。中でも『脳を鍛える大人のDSトレーニング』はゲームの知識を必要とせず、老若男女が楽しめるとあって大ブームとなった。ふだんゲームをしない人もニンテンドーDSならプレイしていたのだから、なかなかにすさまじかった。 『nintendogs』 『東北大学未来科学技術共同研究センター川島隆太教授監修 脳を鍛える大人のDSトレーニング』 2006年に小型化・軽量化が図られたニンテンドーDS Liteが発売されてからは、ニンテンドーDS自体のブームがさらに加速して、もはや社会現象の域に到達。ニンテンドーDS Liteがなかなか手に入らず、悔しい思いをしたユーザーも多かったことだろう。 ニンテンドーDS Lite ニンテンドーDS本体にはワイヤレス通信機能もあり、周囲のプレイヤーと通信ケーブルなしで手軽に対戦やゲームシェアリングができるのも重宝した。本体さえあれば最大16台まで参加可能な“ピクトチャット”で友だちとコミュケーションを取って遊んだなんて人も少なくないはずだ。週刊ファミ通編集部でもニンテンドーDS発売直後は遊んでいる人が多かったし、何よりゲームショウなどのイベントでも大活躍してくれた覚えがある。 すれちがい通信が実装されたのもニンテンドーDSから。この機能で思い出すのはやはり『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』の“まさゆきの地図”。メタルキングばかり登場する宝の地図がとにかく流行って、筆者もよくお世話になった。