イーロン・マスクに学ぶ「成功」を手に入れるための習慣のはじめ方
成功するために、プライドを捨てる
気づいたかもしれませんが、彼は「目標は正しくあること」だとは言っていません。 この違いは、自分の時間やリソースをアイデアに投資している起業家には特に重要です。自分のやり方が正しくあって欲しいと強く望んでいる場合、自分のやり方が間違っているかもしれないと言われるのは、受け入れがたいかもしれません。 しかし、問題は実際に間違えることもあるということです。 目標は議論に勝つことではなく、成功すること。 目標は自分のプライドを守ることではなく、最高のものを築くことです。自分の身近な人は特別な立場にいることが多いです。 身近な人は、あなたやあなたが達成しようとしていることを理解していますが、あなたの死角にあるものが見えないほど近くにいるわけではありません。 マスクは言います。 あなたのやっていることに対する思慮深い批判は値千金です。できるだけ多くの人、特に友人からそのような批判をもらったほうがいいでしょう。 友だちは、大体何が間違っているかわかっていますが、あなたを傷つけたくないという思いから、それを言いたがらないものです。 大事なのは、自分に死角があるということに気づき、その死角にあるものによって何もかも失敗する可能性があると想定することです。それから、信頼できる人に死角にあるものを教えてくれるよう頼みましょう。 私が“普通ではない”と言ったのは、地球上で最も裕福な人間になった人物にとって、「あなたは間違っている」と言われるのは簡単なことではないからです。自分が間違っていると考えるのはもっと辛いことです。 さらに言えば、億万長者であろうがなかろうが、CEOであればそのような言葉を聞くのは嫌でしょう。その結果、貴重な情報源を閉ざしてしまうことになります。
成功する習慣のはじめ方
ではCEOの仕事とは。 たとえば、「重要なものを見落としている」と考えるべきだとしましょう。 そうすると、CEOの仕事は、自分のやってきたことがどれほど正しいかを知ることではなく、より正しくなるために必要な情報を見つけること。 自分はすべて理解していたと判明するかもしれません。だとしたら、良いことです。 しかし、ほとんどの場合、何かを学ぶことになります。 ほとんどの場合、誰かが重要な情報を持っています。結果的に、より良い決断ができるようになり、最終的にそれが重要になってくるはずです。 このやり方が普通ではないことは認めますし、間違いなく難しい。だからこそ、実践すると役に立ちます。 結局のところ、何かを習慣にするには、時間をかけて何度も実践するしかないのです。まずは会話からはじめてください。大きなことである必要はありません。 些細なことでも、この方法でやればもっと簡単になるかもしれませんね。 そうすれば、プライドを捨て、自分の部下やチームの言うことに何でも耳を傾けることが、もっと簡単になります。そして、それが習慣になるかもしれません。 ──2023年4月7日の記事を再編集のうえ、再掲しています。 訳: 的野裕子 Originally published by Inc. [原文] Copyright © 2022 Mansueto Ventures LLC.
ライフハッカー・ジャパン編集部