ローラン・カンテ監督が死去 代表作「パリ20区、僕たちのクラス」
カンヌ国際映画祭で最高賞を受賞した「パリ20区、僕たちのクラス」で知られるフランスの映画監督ローラン・カンテさんが25日、亡くなった。63歳だった。代理人が仏メディアに明らかにした。病死という。 【写真】取材に応じるローラン・カンテ監督=2010年3月19日、東京都港区、深津純子撮影 仏紙リベラシオンによると、カンテ監督は1961年に仏西部で教師を務める両親のもとに生まれた。99年の「ヒューマンリソース」で仏セザール賞新人監督賞を受賞。常に人間に焦点を当て、作品を通して社会に存在する格差や矛盾を問い続けた。 代表作となった「パリ20区、僕たちのクラス」は、移民世帯が多く暮らすパリ東部にある実在の公立中学校を舞台に、肌の色や出自の異なる生徒と教師の日常をドキュメンタリー的手法で撮影した作品。2008年のカンヌ国際映画祭で、フランス人監督としては21年ぶりに最高賞パルムドールを受賞した。
朝日新聞社