10年間市場平均上回り続けた「常勝不敗」13銘柄の正体
外部環境の激変にも左右されず、安定して株価上昇が続く銘柄の正体とは(写真:ブルームバーグ)
世界的に不安定な株式相場が続いている。先日発表された8月の雇用統計(アメリカ)は失業率が上昇に転じ、7月の製造業受注も2021年9月以来のマイナスに転じるなど、アメリカの景気の失速は確実に顕在化し始めている。 加えて、ロシアの天然ガスパイプラインの閉鎖継続で欧州のエネルギー不安も再燃し、アメリカ株市場も激しく乱高下を見せており、混乱から抜け出す気配はない。過去10年程度を思い返してみれば、コロナ禍前まで約8年間継続した好況とそれ以降の株式市場は、まるで別世界に感じられる。 過去10年間を見渡すと、大別すれば「安定成長期」「コロナ禍とその後の回復期」「インフレ後退期」というまったく毛色の異なる3つの局面が存在してきたといえる。安定成長期はまだしも、その後の目まぐるしい環境の変化を事前に察知して投資スタイルを適合させていくことは不可能に近いだろう。 しかし、この激しい時代の波に揉まれながらも、我関せず、と涼しい顔をしながら淡々と株価の上昇を達成した「常勝不敗」の銘柄たちが存在していることも事実だ。今回は、彼らの顔ぶれや銘柄の特性を探ることで、投資のヒントを得ることを目的としたい。
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大川 智宏