【ライブレポート】THE SPELLBOUNDと凛として時雨の轟音炸裂、恵比寿が愛に満ちる
THE SPELLBOUNDの主催企画「BIG LOVE Vol.4」が6月20日に東京・LIQUIDROOMにて開催された。 【写真】爆音を受けて熱気に包まれるフロア。 昨年5月にスタートし、これまでyahyel、MAN WITH A MISSIONを競演者に迎えてきた「BIG LOVE」。4度目となる今回は凛として時雨とのツーマンライブとして実施された。 ■ これが凛として時雨流の「BIG LOVE」、気合の爆音轟く 先鋒を務めた凛として時雨は「想像のSecurity」「DISCO FLIGHT」といった初期曲でパフォーマンスをスタート。TK(Vo, G)と345(Vo, B)のダブルボーカルによる激しい掛け合い、メロディアスかつ表情豊かなギタープレイ、ピエール中野(Dr)の強烈なドラミングなど、彼らならではのサウンドを存分に発揮し、序盤から気合いの入った爆音を叩きつけた。 彼らはTKやピエール中野による短いMCを挟むのみで、ほぼノンストップで楽曲を披露していく。中盤にはうねるようなベースラインにTKのハイトーンボイスが美しく重なる「a 7days wonder」、目まぐるしく変化する曲展開が緊張感を生み出した「abnormalize」とテクニカルなナンバーを立て続けに届けつつ、フロアの熱気をそのままキープ。終盤には再び「Telecastic fake show」「感覚UFO」といった初期曲をシームレスにつないでいき、終始パワフルなステージングで出番を終えた。 ■ 2つの新曲でサプライズ、THE SPELLBOUNDの大きな愛 続くTHE SPELLBOUNDのステージは穏やかなムードのミドルチューン「スカイスクレイパー」で幕開け。凛として時雨の演奏で熱気に包まれたフロアを一度クールダウンさせたのち、サポートメンバーの福田洋子と大井一彌による激しいドラムセッションが特徴的な「名前を呼んで」で再びオーディエンスのテンションを高めていった。 さらにTHE SPELLBOUNDはサプライズとして、まだタイトルの決まっていない新曲と7月10日にシングルとして配信される「Unknown」を披露。両楽曲とも中野雅之(Programming, B)のソリッドなベースサウンドを前面に押し出したアレンジが施されており、打ち込みや生音のドラムとはまた違った低音要素を取り入れるアプローチが試みられている。そして小林祐介(Vo, G)の伸びやかな歌声が響き渡る「はじまり」「FLOWER」、最近のライブではおなじみとなったBOOM BOOM SATELLITES「FOGBOUND」カバーで終盤を駆け抜け、ラストナンバーにはビッグビートチューン「DRESS LIKE AN ANGEL」をセレクト。凛として時雨とはまた異なる、エレクトロニクスと生音を組み合わせた爆音で「BIG LOVE」の終盤を彩った。 THE SPELLBOUNDは9月から11月にかけてワンマンツアー「BIG LOVE TOUR Vol.2 2024 -Voyager-」を開催。公式ファンクラブ「友の会」では会員を対象に、6月30日23:59までチケットの先行予約を受け付けている。 ■ セットリスト □ 「BIG LOVE Vol.4」2024年6月20日 LIQUIDROOM 凛として時雨 01. 想像のSecurity 02. DISCO FLIGHT 03. Marvelous Persona 04. laser beamer 05. a 7days wonder 06. abnormalize 07. アレキシサイミアスペア 08. Telecastic fake show 09. 感覚UFO THE SPELLBOUND 01. スカイスクレイパー 02. 名前を呼んで 03. Nowhere 04. 新曲 05. Unknown 06. A DANCER ON THE PAINTED DESERT 07. はじまり 08. FLOWER 09. FOGBOUND 10. DRESS LIKE AN ANGEL ■ BIG LOVE TOUR Vol.2 2024 -Voyager- 2024年9月23日(月・振休)福岡県 BEAT STATION 2024年9月28日(土)北海道 札幌PENNY LANE24 2024年10月6日(日)宮城県 Rensa 2024年10月27日(日)愛知県 名古屋CLUB QUATTRO 2024年10月31日(木)大阪府 梅田CLUB QUATTRO 2024年11月3日(日・祝)東京都 EX THEATER ROPPONGI