補助金5000万円を事業者が不正受給 「大阪いらっしゃいキャンペーン」めぐり架空の宿泊記録申請 元従業員からの通報で発覚
去年度まで実施されていた「大阪いらっしゃいキャンペーン」をめぐり、府内の宿泊事業者が架空の宿泊記録を申請し、5000万円近くの補助金を不正受給していたことが分かりました。 「大阪いらっしゃいキャンペーン」は、府内を旅行する人たちの宿泊代の一部を府市が補助金として負担し、コロナ禍で影響を受けた観光関連事業者を支援する事業で、2021年度から2023年度まで実施されました。 大阪府と大阪市によりますと、府内に宿泊施設のある事業者が、2021年度と2022年度「客が宿泊した」という架空の申請をし、約5000万円の補助金を不正受給していたということです。 事業者からはまだ返還されていません。 おととし9月、宿泊施設の元従業員から「補助金を不正に受給している」とキャンペーン事務局に通報があり、交付した補助金を全て調査した結果、不正が発覚しました。 大阪府の吉村知事は17日「すでに警察と情報共有をしている。キャンペーンは税で実施しているので、刑事・民事含めて厳正に対処する」と述べました。 このほか12の宿泊事業者の従業員が、客に渡すためのクーポンを不正に取得し、計194万円分を使用していたことも明らかになりました。 それぞれの事業者が弁済し、すでに全額返還されたということです。
ABCテレビ