市道貝渚大里線の大里―花房間が19日から供用開始 鴨川(千葉県)
主要地方道鴨川保田線(長狭街道)と同千葉鴨川線を、鴨川市街地の西側で直線的に結ぶ、市道貝渚大里線(大里―花房間)の建設工事が完了した。供用開始は19日午後2時からで、渋滞が問題となっている市街地のう回ルートとして、交通の分散が期待される。 同市では、市街地の慢性的な渋滞解消と、災害に強い安心な交通ルートを確保するため、国道128号嶺岡トンネル北側から貝渚橋、鴨川保田線、千葉鴨川線、一般県道天津小湊田原線を交差しながら、基幹農道の鴨川北部道路に接続するルートの整備を進めている。 これまで、貝渚橋の架け替えと鴨川保田線との交差点改良工事、千葉鴨川線と天津小湊田原線を花房地区でつなぐ市道の改良工事などが終わっている。 今回、開通する市道区間は、貝渚橋の交差点から同市花房のJA安房西条SS脇までの1237メートル。車道は片側3メートルの2車線、西側に2・5メートルの歩道を備え、路肩を含めた総幅員は11メートル。総事業費6億8514万円。土地改良事業に合わせた調査や設計など平成21年度の着手から、15年の歳月をかけようやく完成した。 15日に貝渚橋近くで開通式が開かれ、同市や同市議会、県、地元、建設関係者ら40人が出席。神事やテープカットなどのセレモニー、通り初めが行われ完成を祝った。 あいさつで長谷川孝夫市長は「貝渚大里線の総延長2600メートルのうち1237メートルが、開通を迎えた。新たな道路ネットワークが形成され、物流や観光拠点へのアクセス向上による地域経済の活性化、防災力の向上に期待している。残る区間の整備と国道、千葉鴨川線との交差点改良など、全線開通に向けて取り組んでいく」などと述べた。