幾田りら&あの、共演は“運命的”「2人じゃなかったら成り立っていなかった」
■幾田りら&あの、互いにキャラクターへの解像度の高さに驚き ――お2人も門出とおんたんのように互いが絶対的な存在だったんですね。アフレコを通してお互いにすごいと思ったこと・驚いたエピソードがあればお伺いしたいです。 幾田:あのちゃんと一緒に録っていた掛け合いの中で、おんたんが声を出して泣くシーンがあるんですけど、あのちゃんの泣く演技がとても良くて! 本当におんたんが泣いているようで。この解像度の高さはすごいなと感動したのを覚えてます。 特におんたんは重要なシーンで、感情を表に出したりする場面が多いんですけど、そういうキーとなるシーンをかっこよく演じていて、感心しっぱなしでした。
あの:逆に門出は、感情をガッと出すシーンがおんたんより少ないと思うんですけど、その分ニュアンスが難しいところが多くて。感情が高ぶって泣くところでも、門出はおんたんみたいにワァ~と泣かないけど、堪えながら泣いている。そういう演技ってなかなかできることじゃないなと。僕も幾田さんの絶妙な発声の仕方に解像度の高さを感じました。 「えっ」のひと言だけでも人への伝わり方って違ってくると思うんですが、そういうところを絶妙なニュアンスで演じ切れるのがすごい! 大きいものに目が行きがちだけど、細かいところがすごい上手だなと思いました。
■幾田りら 2000年9月25日生まれ。東京都出身。シンガーソングライターとして活動し、CM・映画・ドラマ等への楽曲提供も多数行っている。アニメ映画『竜とそばかすの姫』で主人公・すずの親友役で声優に初挑戦するなど多方面で活躍。映画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』後章の主題歌 幾田りら feat. ano「青春謳歌」が現在発売中。 ■あの 2020年9月より「ano」名義でソロ音楽活動を開始。2022年4月にメジャーデビューを果たした。自身がボーカルを務めるバンド・I’sとしても活動しているほか、タレント、女優、モデルとしても活動の幅を広げている。映画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』前章の主題歌 ano feat. 幾田りら「絶絶絶絶対聖域」が現在発売中。
神尾拓麻