「再出発と位置付けている」女川原発2号機再稼働を受け 東北電力が電気料金の割引を発表〈宮城〉
仙台放送
東北電力は女川原子力発電所2号機が再稼働したことを受けて、来年2月と3月の電気料金の請求分について、割引などを実施すると発表しました。 東北電力 樋口康二郎社長 「当社は女川原発2号機の発電再開を単なる再稼働ではなく再出発と位置付けております。原子力発電所のさらなる安全性の向上に向けた取り組みを進めてまいります」 東北電力の女川原発2号機は、先月29日に東日本大震災以来、13年7カ月あまりを経て再稼働し、11月15日から発電と送電を再開しています。 こうした中、東北電力の樋口康二郎社長は18日、会見を開き、お客さまに感謝の気持ちを伝えたいとして、来年2月と3月に請求する電気料金について、一時的な割引とポイントを付与するサービスを実施すると発表しました。 内容を具体的に見ていきます。まずは、自由料金で契約する家庭では1キロワットアワーあたり2円の割引が実施されます。例えば、「よりそう+eねっとバリュー」というプランで契約する家庭で、標準家庭の1カ月の平均的な使用電力量である260キロワットアワーを使用した場合、8727円から520円値引きされ8207円となります。東北電力によりますと、自由料金では契約プランや使用量によるものの、おおむね6%前後の値引きが見込まれるということです。 続いて、規制料金で契約する家庭です。規制料金で契約する家庭は、東北電力の会員制WEBサービス「よりそうeねっと」への登録が前提となりますが、1キロワットアワーあたり2ポイントの「よりそうeポイント」が付与されます。260キロワットアワーを使用した場合、520ポイントが付与され、電子マネーや東北地域の特産物と交換することができるということです。 東北電力 樋口康二郎社長 「お客様の快適、安全、安心でより豊かな暮らしの実現をサポートすることで、引き続き皆様にお選びいただける企業を目指してまいります」 東北電力は女川原発2号機について、12月にも営業運転を再開させる見通しです。
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