『厨房のありす』門脇麦、長せりふに「鼻血が出ちゃった」 “ありすチャレンジ”用せりふ公開
俳優の門脇麦が主演を務め、King & Princeの永瀬廉が共演する、日本テレビ系日曜ドラマ『厨房のありす』(毎週日曜 後10:30)の第4話が、11日に放送される。それに先立って、反響を呼んでいる主人公・八重森ありす(門脇)の一部が紹介された。“ありすチャレンジ”に挑むことができる。 【場面写真】ありす(門脇麦)を守るように立つ倖生(永瀬廉) 今作は、玉田真也氏が脚本を務めるオリジナル作品。自閉スペクトラム症(ASD)の天才料理人・ありすが、人とのコミュニケーションが苦手など、さまざまな生きづらさを抱えながらも、驚異的な記憶力と大好きな化学の理論をもとに、おいしくてやさしい料理を作る。生きづらさを抱えた登場人物たちと、明るく互いを支え合い、温かい言葉とご飯で絆を結ぶ物語。 門脇は、記者会見で今作の長せりふについて「脳みそが爆発しそうで、初めてセットで撮影した時に化学式をバーッとしゃべるシーンで鼻血が出ちゃったんです」と告白。「化学式のせりふが膨大なので、日々追われています。今までの作品でせりふを覚えるのは撮影の1日前か当日の朝だったんですけど、今回はさすがに追いつかなくて3日前から覚えています」と明かしていた。 今回、公開された長せりふは、第1話から3話までの計9つ。化学式も複雑で読むだけでも大変なせりふになっている。 【ありすの長せりふ】 ■第1話 豚の角煮の“ジュワー”を説明するシーン 「ジュワーですか!ジュワーは酒によってもたらされる効果です!酒に含まれるエタノールC2H6Oは、肉の成分に近いエチル基C2H5と、水に近いヒドロキシ基OHをあわせ持ちます。このため、エタノール分子が肉の繊維の内部に水分子を連れて入り込み」 ダイエット中の明里が「白米を玄米に変えられますか」と聞いた瞬間 「玄米はダメです。不溶性食物繊維。主にセルロースC6H10O5nが多く含まれ、レバーに含まれるヘム鉄C34H32FeN4O4が一緒に排出されてしまいます。玄米自身にも鉄分が含まれていますが、これは非ヘム鉄とよばれるもので、体内への吸収率は高くはありません」 野菜嫌いの和紗の息子・銀之助に対して 「さらにはにんじんなどに含まれるカロテンC40H56は体内でビタミンAに変化し、目や粘膜などを健康に保つほか、免疫作用にも重要です。またパプリカやブロッコリーに多いビタミンC、C6H8O6は、体内でコラーゲンを作る際に必要になり、不足すると壊血病などの病気を引き起こします」 ■第2話 ストレスを吹き飛ばす牡蠣のクリーミーグラタンを出しながら 「牡蠣にはタウリンC2H7NO3Sが豊富に含まれています。タウリンはカテコールアミンの放出を抑え、ストレスによるダメージを軽減します。また牛乳に含まれるトリプトファンC11H12N2O2は、体内で精神を安定させる作用を持つセロトニンC10H12N2Oに変化します」 高校時代にカラオケ店で和紗に読んでいる本を聞かれて 「新元素の合成と発見についての書籍です。最近、日本で新しい元素が作り出されたのをご存知ですか。83番元素であるビスマスBiの原子核に対し、30番元素である亜鉛Znをぶつけることで、113番元素ができたのです 夫婦喧嘩中の白石敬に対して、人それぞれ大事なことがあると伝えるシーン 「私は月曜日、赤色のコップを使います。火曜日は白のコップ、水曜日は緑色のコップ、木曜日が黄色で、金曜日が青色です。土曜日は黒のコップ、日曜日は赤と青の2色のコップです」 白石「何言ってんだ?」 「ご飯などの食器類はこれとはまた別になります。月曜日のご飯茶碗は黄色、火曜日のご飯茶碗は緑色、そして水曜日のご飯茶碗は白、木曜日は青色…それで」 ■第3話 血行不良をやっつけるサバのみそ煮定食の説明 「サバはエイコサペンタエン酸C20H30O2やドコサヘキサエン酸C22H32O2など、柔らかい不飽和脂肪酸を豊富に含んでいます。これらは赤血球の細胞膜を柔らかくするため、毛細血管に血液が行き渡りやすくなります」 睡眠不足で顔色の悪い優奈にニンニクたっぷり坦々麺を出しながら 「ニンニクには多量のアルギニンが含まれています。アルギニンC6H14N4O2は、疲労物質の一種であるアンモニアの蓄積を防ぎます。また、アルギニンからは血管拡張作用のある一酸化窒素が作られますので、血流改善効果もあります」 ・精力完全回復アンコウ鍋の説明 「アンコウは東京近郊では大洗での水揚げが多く、そのひれや皮には美肌作用のあるコラーゲン、あん肝にはビタミンA・D・E、鉄分などが豊富に含まれていますので、疲労回復にはバッチリです」