大阪府岸和田市で、去年、酒を飲んで車を運転し、親子2人をはねて母親を死亡させた罪などに問われている男に対し、検察は懲役12年を求刑しました。 岩井拓弥被告（31）は、岸和田市で去年12月、酒に酔った状態で車を運転し、歩いていた大久保春江さん（当時82歳）をはねて死亡させ、大久保さんの息子で目が不自由な孝之さん（51）に重傷を負わせた罪に問われています。 初公判で、岩井被告は、起訴内容を認めています。 19日の裁判で、大久保さんの遺族は「幸せな家族の日常がめちゃくちゃになりました。一生、被告人を許すことはできません」と訴えました。 検察側は、「目の見えない孝之さんの世話をしていた春江さんが亡くなったことは、極めて重大」などとして、岩井被告に懲役12年を求刑しました。 判決は9月24日に言い渡されます。