【ひと目で分かる政策比較】自民党総裁選の争点「解雇規制」各候補の主張は?
森記者 「逆に、他の7人は基本、慎重な立場です。特に慎重な立場なのは高市経済安保相、小林前経済安保相、上川外相です。高市氏は、『日本の解雇規制はきつ過ぎるわけでない』、小林氏は『安易な解雇規制の緩和は働く人の不安を招く』、上川氏は『お金で一方的に解雇できる状態はよくない』など慎重な立場です」 鈴江キャスター 「残りの中間的な立場の候補はどのような主張なのでしょうか?」
森記者 「林官房長官は、転職するにあたって『政策的な後押しを充実させたい』、茂木幹事長は『人生100年時代、転職が普通という社会をつくるのが先決』。また、加藤元官房長官は『日本に分厚い転職環境があれば議論できるが、まだない』と述べています。一方、石破元幹事長は小泉氏の姿勢にこうちくり、と言っています。『(整理)解雇の要件を具体的にどのように見直していくのか、よくわからない。本当に労働者の権利が守られるのか』と指摘しているんです」 鈴江キャスター 「選挙戦も後半戦に入りますが、今後の争点はどこになるのでしょうか?」 森記者 「解雇規制の問題は、私たちの働き方に関わる大きな問題です。ただ、どう見直すのか、示してもらわなければ、私たちも判断のしようがありません。残りの期間、各候補者には具体論を提示してもらい、議論が深まることを期待したいと思います」