宴会シーズン 復調に乾杯!/青森県内企業 忘・新年会開催5割超
1年の労を癒やしながら、同僚や仲間と親睦を深め合う忘年会シーズンがやって来た。東京商工リサーチ青森支店が発表した企業アンケートによると、青森県で忘・新年会を実施予定の企業は53.1%(2023年調査比5.0ポイント増)とコロナ禍後で初めて5割を超え、回復基調にあることが分かった。一方で「コロナ禍前は実施していたが今回は実施しない」と回答した企業は21.8%で、「開催ニーズが高くない」「参加に抵抗感を示す従業員が増えた」などの理由が挙がった。 調査は12月上旬、インターネットで実施。有効回答は全国6529社で、このうち県内企業は64社だった。 青森県の忘・新年会実施予定率はコロナ禍の21年は29.0%、22年は18.4%と落ち込んだが、新型コロナが5類に移行した23年は48.1%まで回復した。今年の都道府県別で最高は高知県の77.7%、最低は和歌山県の28.9%。 青森県でコロナ禍前との比較を聞くと「コロナ禍前は実施し、今回も実施する」と「コロナ禍前は実施せず、今回は実施する」がそれぞれ26.5%(各17社)。実施理由は「従業員の親睦を図る」「従業員の士気向上」が多かった。 「コロナ禍前は実施していたが今回は実施しない」は21.8%(14社)、「コロナ禍前は実施せず今回も実施しない」25.0%(16社)だった。 各地の飲食店にはにぎわいが戻りつつある。 「かんぱーい!」。青森市新町の居酒屋「炭×肴じらいや」では20日夜、団体客が仲間と料理を囲み、ビールで喉を潤した。公務員の同僚15人と訪れた忘年会幹事の男性は「去年も今年も開催した。1年間の労をねぎらい合い、親睦を深めたい」と話した。 同店は9月のオープン以来、満席が続いているという。高山裕也店長は同店を除く地雷也グループ4店舗(青森市)の状況を「週末は予約で満席だが、平日は空席がちらほらあるため(コロナ禍後の回復基調は)体感としてそうでもない。席が埋まらないと勢いを感じない」と語り、新年会や成人式などに期待した。 八戸市でバーを経営する男性は、コロナ禍時期よりは客が入っているとして「街に人が出ている実感がある。県外や外国人客の比率が高くなってきている」と話した。