クリスティーズ、写真コレクションにブロックチェーンベースの所有権証明書を提供へ
クリスティーズ(Christie's)は、ウォレットプロバイダーのクレサス(Kresus)の創設者で駐豪米大使を務めた経歴を持つトレバー・トレイナ(Trevor Traina)氏による写真コレクションにデジタル所有権証明書を発行することで、再びブロックチェーンベースの技術の実験を行っている。 クリスティーズは2日にニューヨークのロックフェラーセンターで開催される「現実への眼差し:トレバー・トレイナ大使のコレクションからの写真」の販売の際、130点の各写真にデジタル証明書を発行する予定だ。所有権証明書は、暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)が開発したイーサリアムのレイヤー2ブロックチェーンであるベース(Base)上でクレサスによって発行される。 クリスティーズとクレサスは2日に電子メールによる発表で、「このパイロットプログラムは、アート界におけるブロックチェーン技術の普及において重要な一歩を示すものであり、物理的な作品とデジタル証明書を結びつけることで、アートコレクターにとっての透明性と安全性を確保することになる」と述べた。 クリスティーズのブロックチェーンベースのイノベーションへの関与は2021年にさかのぼる。この年にデジタルアーティストのビープル(Beeple)のコレクション「エブリデイ(Everyday)」を6900万ドル(約103億5000万円、1ドル150円換算)でオークションにかけたが、これは当時のNFTの販売額としては最も高額だった。 |翻訳・編集:林理南|画像:Spatuletail/Shutterstock|原文:Christie's to Offer Blockchain-Based Ownership Certificates for Photography Collection
CoinDesk Japan 編集部