岩井のまつり「見て魂を感じてほしい」 地区の男性がポスター作ってアピール 南房総(千葉県)
南房総市の岩井地区で23、24日に行われる祭礼「岩井のまつり」をアピールしようと、地元に住む青木芳和さん(54)と渡邉達弘さん(46)が、初めて祭礼のポスターを作った。安房地域の道の駅やコンビニなどに貼り出している。「豪華なはやしと屋台の彫刻は、岩井の誇り。ぜひ祭りを見に来て、岩井の魂を感じてほしい」と話している。 地区に残る記録によると、岩井のまつりは約700年の歴史がある。ポスターは、地区にある岩井神社のみこし会「髙神會」の代表を務める渡邉さんと、はやしの担い手である青木さんが、この伝統と歴史がある地元の祭りを地域の内外に広く知ってもらいたいとの思いを込めて作った。 カラー刷りのA1判。200枚を作成。安房の名工、初代後藤義光作の彫刻「五態の龍」を頂く浜下地区の屋台の写真をメインにあしらった図柄にした。 安房地域で、はやしの演奏、継承に取り組む「房州彩響會」の代表も務めている青木さんによると、岩井のまつりの特徴は、はやしの豊かさ。24日はみこし2基、23、24日両日は、11台の屋台が地域を練り歩き、10種以上のはやしがにぎやかに鳴り響く。 24日午後3時50分から、道の駅富楽里とみやまで合戸、久枝、市部、竹内、二部の屋台5台がはやしの競演をする。菓子投げもある。祭りのピークは午後7時半、岩井海岸前の高崎駐車場に、高崎地区5台、小浦地区1台の計6台の屋台が集合し、一斉にはやしを奏でるシーンもある。 青木さんは「6台で行うはやしは、まさに圧巻。ぜひ体感してほしい」と熱く語り、多くの人に足を運ぶように呼び掛けている。 (前木深音)