創業100年の日本企業の名を「街中に広める」 球場名に採用したMLB球団の思い「価値観を共有」
アストロズの本拠地が来季から「ダイキン・パーク」に名称変更
米大リーグ・アストロズは18日(日本時間19日)、世界で事業展開する空調機総合メーカーのダイキン工業の子会社「ダイキンコンフォート・テクノロジーズ・ノース・アメリカ」社と15年間のパートナーシップ契約を締結したと発表した。本拠地球場のネーミングライツ(命名権)も含められ、来季から「ダイキン・パーク」に変更される。球団オーナーが日本発祥の企業への絶大な信頼を語ったことをMLB公式サイトが伝えている。 【動画】ヒューストンの街中で抜群の存在感放つ「DAIKIN PARK」の文字 球場名の変更が発表された実際の映像 記事内では、アストロズオーナーのジム・クレイン氏が「この名前を街中に広め、有名にすることを願っています」と語ったことを紹介。さらに「私たちは、ダイキンのあらゆるレベルのチームと多くの時間を過ごすという名誉と特権を得られ、彼らとのパートナーシップについて、さらに興奮しています。彼らは本当に世界クラスの組織です。ダイキンは、ビジネスの卓越性、従業員の雇用、地域社会への貢献という価値観を共有しており、アストロズと完全に一致していると強く信じています。そして、このパートナーシップは、2つの非常に素晴らしいブランドを結び付けるものです」と続けている。 ダイキン工業は大阪府に本社を置き、1924年の創業から今年で100年を迎える日本の空調機、化学薬品メーカー。同サイトでは同社の沿革などにも触れ「ダイキンは、暖房、換気、空調、冷蔵設備の開発、製造、販売、サポートを行っている。同社は世界中に98,000人以上の従業員がおり、そのうち10,000人はヒューストンのエリアにいる。ダイキンは、ダウンタウンから北西に約45分のところにあるテキサス州ウォーラーに420万平方フィートの敷地を所有している」と紹介している。 これまで「ミニッツメイド・パーク」としてファンに親しまれた球場は来年から「ダイキン・パーク」に変更。同球場の左翼席後方に置かれる小型の蒸気機関車が汽笛を鳴らしながら走るのが名物だ。この仕様についても同サイトでは「2025年1月にダイキンパークとして再ブランド化されるアストロズのダウンタウン球場から、今後数週間でミニッツメイドパークの看板が撤去され始める中、オーナーのジム・クレイン氏は、左フィールド上を走る機関車の後ろを埋め尽くす親しみのあるオレンジについても計画があると語った」と伝えている。
THE ANSWER編集部