緊急時に備えて…総社市消防本部で消防職員を対象にした初の手話講座【岡山】
岡山放送
手話を言語として広める手話言語条例が制定されている総社市で、聴覚障害への理解を深め緊急時の適切な対応につなげようと初めて消防職員を対象にした手話講座が開かれました。 手話講座では、総社市出身のろう者・丸山津久志さんと、市の福祉課職員で手話通訳士の上西智子さんが講師を務めました。 はじめに、耳の聞こえない人は緊急事態に気づけず被害にあってしまう場合が多いことなどを説明し当事者への理解を深めました。 (丸山津久志さん) 「やはりろう者は情報が不足してしまう、手話ができると助かる」 このあと、「苦しい」、「病院」など緊急時に必要な手話表現を練習し、丸山さんの実演をもとに手話には表情も欠かせないことを学びました。 (練習のやりとり) 「どこが痛い?分かりました救急車で病院に行きましょう」 (参加した消防隊員は) 「大丈夫ですか、ありがとうとかは使えそう現場で振り返れたらと思う」 「(当事者に)いち早く気づくことが重要だと思う、継続的にやっていくことでコミュニケーションをはかれるようにしていきたい」 (総社市消防本部 消防総務課 西川貴課長) 「我々救助者はすべての人に救いの手を差し伸べられるよう今後も継続して研修を行っていきたい」 手話講座は2日にわたって開かれ、職員約60人が参加しました。
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