教え子に暴行・脅迫　野球指導者の男に有罪判決

指導するクラブチームの生徒を殴ったり包丁を突きつけ脅迫したりしたなどとして、暴行などの罪に問われていた野球指導者の男に対し、大津地裁は、１５日、執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。 暴行と暴力行為等処罰に関する法律違反の罪に問われていたのは、近江八幡市に住む、野球指導者の男（４３）です。 起訴状などによりますと、男は、今年５月、指導する野球クラブチームの合宿中に、酒を飲みながら、中学生の教え子に対し、殴るなどの暴行を加えたり、包丁を突きつけながら、「お前ほんま刺すぞ」などと脅迫したとされています。 判決で、大嶋真理子裁判官は、「被害者らの言動にいら立ち、犯行に及んだ強度な暴行脅迫が正当化される余地はない」と指摘。また、「生徒が被告人に逆らえないことを悪用し、無抵抗の生徒らに犯行に及んだのは、卑劣で悪質」としました。 一方で、反省の態度を示し、犯行時に酩酊していたことを踏まえ、今後は飲酒をしない旨を約束したことなどから、男に懲役１年６カ月・執行猶予３年の有罪判決を言い渡しました。